たった10記事で、1日約180アクセス数、月に約3,800ページビューを出すブログ(メディア)を作ることができました。(SNS等は一切使わずSEOのみです)
まだまだこれからなのですが、今回はそのブログを作るまでのプロセスを簡単にご紹介したいと思います。
本記事の内容は、以下のような方にオススメです。
- 記事を沢山書いても集客できないとお悩みの方
- 少ない記事でもアクセスを集めたいと思っている方
- 副業でも無理なくブログを運営したい方
初心者の方は、最後まで読んでいただくことで、必ず何らかの気付きがあると思います。
10記事で、約4,000PVまでの経緯
論より証拠ということで、まずは下図の折れ線グラフをご覧ください。
グラフは、2019年9月に新規でブログを作成し、2020年4月までのアクセス遷移になります。
見て頂くとわかる通り、右肩上がりで伸びています。
(僕のTwitter「@pockebu3」上では、正確な画像を出しているので、気になった方はそちらもご覧ください)
ブログ開設後におこなったこと
ブログを2019年9月に開設してから、以下のことをおこないました。
- 12月までの4ヶ月間で、10記事を投稿
- その後は、放置
最後に記事作成をしたのが、12月中旬で、その後は2020年4月に至るまでブログに何の手も加えず、放置し続けていました。
にも関わらず、2020年2月あたりから徐々にアクセスが増えてきて、4月には多い日で約180PV(ページビュー)、月間では約3,800PVを出せるブログへ徐々に変化してきました。
注目したいのは、わずか10記事で、しかもこれだけ放置したのにも関わらず、右肩上がりでアクセス数が増えたことです。
そして狙ったキーワードで上位表示できているという点です。(後述に解説)
以降では、なぜこのような結果を生み出すことができたのか、簡単にプロセスをご説明していきます。
まず初めに行ったこと
- ジャンルのあたりをつける
- ライバル調査
- ジャンルの本決め
- キーワードの収集
- キーワードの整理
ブログを書いている方なら、基本的なことになるので、このあたりはクリアされているかもしれません。
すべて大事なことですが、私たちが今回とくに意識したことは「ジャンル決め」と「キーワードの整理」です。
ジャンルとはブログのテーマにあたります。
要はどんな記事を書いていくかになりますが、ジャンルによってはライバルが強い、もしくは沢山いるので、慎重に決める必要があります。
そして、キーワードの整理については、事前に行っておくことで「ブログの全体像が見えてくる」ので記事が書きやすく、SEO対策もしやすくなります。
ブログの作成
ブログは、独自ドメインを使用し、WordPressで作成しました。
利用されている方も多いと思いますので、ここでは割愛させていただきますが、もし「WordPressを使用したことがない」という方は、以下のページで魅力を解説しているので、ご参考にしてみてください。
無料ブログを使用している場合は、WordPressブログのほうがおすすめです。
(無料ブログが決してダメというわけではなく、WordPressのほうが成果が出やすいためです)
ブログ構成/設計
ブログ構成は、いたってシンプルです。
初めのうちはデザイン含めそこまで気にすることはありません。
新着記事、カテゴリーなどの基本的な要素が入っていればOKです。
へんに画像を多くしたり、バナーを設置したりすると、ページの読み込み速度が遅くなる可能性があるので気にかけておく必要があります。
特に初めのうちは、ユーザーに快適にブログや記事を見てもらうようにすることで、ユーザーのストレスを軽減し、滞在時間を伸ばすことを意識します。
記事の作成
記事を書くにあたって意識したことがあります。
初心者の方はチェックしてみてください。
記事を書く前に行うこと
記事を作成する前に、整理しておいたキーワードから記事を書く流れになりますが、ここでのポイントは以下の通りです。
- 書きやすいキーワードから選ぶ
- リサーチを行う
書きやすいキーワードから選ぶ
キーワードには、ある程度の検索ボリュームが存在しています。
ボリュームが多いほど、検索結果で上位表示された時に沢山のアクセスを呼び込むことができます。
初心者の方でよくやってしまいがちなのが、検索ボリュームが多いビックキーワードを選び初めから記事を書いてしまうことです。
ビックキーワードは後回しにして、スモールキーワード(ボリューム数少なめ)を狙うようにしましょう。
基本的なことになりますが、そのほうがアクセスも集まりやすいので、モチベーションも上がりブログを運営しやすいです。
時間が経つと、スモールキーワードで書いた記事が、ビッグキーワードで検索した際に、検索結果に表示される場合もあります。
(スモールキーワードは複合キーワードなんて呼ばれ方もします)
リサーチを行う
記事を早く書きたくなる気持ちを押さえ、インプットに時間をかけるようにします。
理由は大きくわけて2つです。
- ライバルの質が平均的に高くなってきている
- ユーザーの目が肥えてきている
ライバルの質が平均的に高くなってきている
「ブログで集客したい人」「ブログで稼ぎたい人」などが、以前より、かなり増えてきています。
10年前のお話になりますが、僕が初めて無料ブログを使ってコンテンツ作成をしている時代は、まだまだブロガーさんなども少なく「普通に記事を書くだけで」ある程度のアクセスを集めることができました。(あの頃は良かった…懐かしい)
現在は、様々な年代・業種の方々がブログなどを通して、情報発信をされています。
そのため、必然的にライバルも多くなり切磋琢磨することで、記事の質(ライバルの質)が上がってきています。
もうおわかりだと思いますが、少し調べて書くだけでは、なかなか人に見てもらえない時代になっています。
ユーザーの目が肥えてきている
前述の通り、沢山のライバルがいるということは、それだけ多くのコンテンツがネット上には存在しているということです。
そして記事の質も高くなってきており、検索ユーザーは「より信頼できそうなもの」、「よりわかりやすいもの」、「より納得できるもの」、この「3つの”より”」を求めているはずです。
現に検索エンジンGoogleは「E-A-T」を重要視しています。
EATとは、Googleが公開する検索品質評価ガイドラインで定義されているもので、以下のような意味があります。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
簡単にいうと「E-A-T」が高いサイトやブログを評価するということです。
評価によっては、検索順位も変わってきます。
記事を書くときのポイント
記事を書くとき私たちは以下のようなことを意識しています。
- 記事タイトル
- 記事の序章
- 見出しの使い方
- 記事のストーリー
- 画像の入れ方
- 記事内の装飾
- ニーズを満たせているか
記事の序章については、最近もくじを記事内に設置しているブログが増えてきたことから、以前よりあまり注目されなくなりましたが、それでもWEBリテラシーの低い方に向けてしっかり書くことは大切です。
中でも特に意識していることは、「記事タイトル」と「ニーズを満たせているか」の部分です。
記事タイトル
記事タイトルによって、検索結果に表示された際のクリック率が大きく変わってきます。
こちらについては、どんな記事を書くかによって異なりますが、必ずキーワードは入れて作るようにします。
あまり煽るような記事タイトルは、ユーザーの満足度が満たされない傾向にあるので、注意が必要です。
ニーズを満たせているか
Googleなどの検索エンジンからの流入は、以下の基本ステップから成り立っています。
- 知りたい欲求や買いたい欲求などにかられる
- GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンから、キーワードを入力して検索
- 検索結果に表示されたタイトルを判断し、入力したキーワードにマッチしていそうなページを閲覧
ここで大事なのは「2」のなぜそのキーワードで検索したのか?
という検索意図をどこまで汲み取れるかも大事ですが、注目したいのは「1」のなぜ欲求にかられてしまったのか?という点です。
例えば、「ダイエット」と検索したユーザーは、なぜそのような欲求にかられてしまったのか?
もしかしたら、彼氏と旅行に行く計画を立てていて、それまでに「今の体重より-3kg痩せたい!」と思ったのかもしれません。
では、「なぜ痩せたいと思ったのか?」
彼氏に嫌われたくない、自分に自信がない、彼氏の好きな芸能人がスタイル抜群、など。
”なぜ”を突き詰めてリサーチしていくと、新たな発見が見えてくるため、自然と記事のコンテンツもオリジナリティが増し質の良いものになってきます。
結果、「ユーザーの役に立つ・満足してもらえるコンテンツ」に近づくことができます。
記事を書く時間も大切ですが、リサーチする時間のほうが重要かもしれません。
記事の文字数について
記事の文字数についてはそこまで意識して書いてはいませんが、気になる人もいるかと思いますので、以下に記載しておきます。ご参考にしてください。
- 平均文字数:3,000~4,000文字
- 一番多かった記事の文字数:約17,000文字
アフィリエイト等の広告について
アフィリエイトのリンク(その他広告含む)などは、一切貼っていません。
そもそもこの段階では、殆どアクセスは無いためリンクを貼る意味がありませんし、最初のうちはそういった類のものは一切行わず運用していく方針でいました。
理由はとてもシンプルです。
ユーザーにより快適にページを閲覧してもらうためです。
人は「第一印象が大事」といいますが、ブログやサイトでも同じことが言えると思います。
広告などを敬遠しがちなユーザーも中にはいるため、そういった方々のストレスを無くし、少しでも快適にページを見てもらいます。
広告の貼りすぎには注意が必要です。
また、Google AdSenseの審査時にも余計な広告は貼らないほうが無難です。
ブログ運営・5ヶ月後からアクセス数の増加
およそ4ヶ月で10記事(1ヶ月2.5記事)と、殆ど記事を更新せず運用していましたが、5ヶ月後あたりから徐々に右肩上がりにアクセス数が増えてきました。
また、10記事しかありませんが、色々な検索キーワードで上位表示することができました。
キーワードの中には、「強調スニペット」になっている記事もいくつかありました。
強調スニペットとは、検索結果で上部に表示される以下のようなものです。
参考イメージとして掲載させて頂きましたが、文字だけでなく写真や画像などが一緒に表示されるものもあります。
考察してみる
色々な要因はあるかもしれませんが、主に以下のことがアクセスに繋がった理由かと考えられます。
- リサーチ(インプット)
- ニーズを満たせているか
- ジャンル(テーマ)をひとつに絞る
- ドメインパワー
ニーズを満たせているか
これまで私達はいくつものサイトやブログを運営してきました。
その中で、上記のことを決して疎かにした覚えはありませんでしたが、今回初心に振り返り、より「リサーチ」と「ユーザー(読み手)の気持ちに寄り添う」ことに時間を費やしました。
ジャンル(テーマ)をひとつに絞る
信頼性や権威性も重要なことをお話しましたが、意外とこの部分が難しい。
よく見かける企業や大手メディアのように、「○○監修」など、専門家が入ってくれれば話は別ですが、個人でブログをやっていると専門家でない限り、中々これらを補うことはできません。
しかし、ブログのテーマをひとつに絞ることで、ある程度の信頼性や権威性を補うことができます。
上記の「ニーズ」「テーマ」が今回とくに注目したい点です。
ユーザーのニーズが高い確率で満たされ、結果的にGoogleにも評価されたのではないかと考えられます。
ドメインパワー
また、ドメインパワーも重要です。
パワーは簡単に付くことは無いので、今回の場合は「浸透してきた」というイメージでしょうか。
ブログ立ち上げの頃に比べて、独自ドメインが浸透しGoogleに少なからず評価されたと考えられます。
強調スニペットの表示は、クリック率が高い
前述でお話した「強調スニペット」は、検索結果画面で、写真付きで上部へ表示されるためクリックされる確率が高めです。
これはブログのアクセスUPを図る上で、大きな要因となります。
強調スニペットは、検索する際のキーワードが質問形式の場合に、表示される傾向にあるようです。
まとめ
実際のブログを見せられないのが心苦しいのですが、僕が所有しているわけではなく、スタッフのものになるためご理解いただけると幸いです。
今回お話した中で、わかったことがあります。
それは「少ない記事でも集客できること」、そして「信頼性・権威性」は大切、それからやはり「ドメイン歴はある程度必要」ということです。
もしあなたがブログをすでに運営していて、100記事・200記事のコンテンツがあるのにも関わらず、殆どアクセス数がない場合は、以下の点をチェックしてみてください。
- ブログのテーマ(ジャンル)を改めて確認する
- 記事が自分よがりでなく、ユーザーのために本当に書かれているか
- 信頼性や権威性は担保できているか
- ブログを運営してどれくらい経過しているか
SNS等を使って、ファンを作りブログやサイトに来てもらう方法も効果的かもしれません。
しかし、ビジネス感が出てしまうとどうしても繋がりづらく、相手にマイナスの印象を与えかねません。
一方で、検索エンジンからの流入は、自ら情報を求めている人が多いため、ユーザーにマッチしたコンテンツが提供できれば成果にも繋がりやすく、継続的な収入源にもなりえます。
けっこう長い記事になってしまいました。。
ここまで読んでくれた人は、相当ブログや集客に本気の方だと思います。
やる気は何事にも大切ですが、特にブログやメディア運営を続けるには、モチベーション維持は欠かせません。
「継続は力なり」少しでも本記事がお役に立てれば幸いです。