Twitterを活用して「ブログやホームページ、ECサイトなどに集客したい!」という人は多いと思います。
しかし、Twitterで集客や成果に繋げるには、正しい運用方法と時間が必要です。
そして、Twitterの運用方法によっては、思わぬ結果となりその時間が無駄になってしまう可能性もあります。
本記事は、以下のような方におすすめです。
- Twitterをこれから始める初心者の人
- ブロガーとしてTwitterを運用しようと考えている人
- Twitterの基礎を知りたい人
- Twitter運用で失敗したくない人
- Twitterマーケティングに興味がある人
Twitterを実際に2ヶ月間運用してみた体験談と結果をもとに、初心者の方向けに解説しています。
Twitterはビジネス向きではない
まず初めに、お話したいことは「Twitterはビジネスツール」としては不向きという点です。
その理由は、主に以下の通りです。
- Twitterは、ゆるい繋がりから成り立っている
- Twitterの多くの人は、匿名で使っている
- Twitterの多くの人は、知名度等がない限り、他人に興味を示さない
- Twitterの多くの人は、共感を求めている
一番注目してほしいのは、「Twitterはゆるい繋がりから成り立っている」という点です。
Twitter経由から、直接何らかのサービスや商品を購入することは少ない、と推測できます。
また、Twitterは若年層を中心に支持されているSNSです。
ビジネスとしてTwitterを取り入れるなら、この部分を最初に考慮しなくてはいけません。
Twitterで拡散されれば、たしかに多くのユーザーの目に触れて、そこから何らかのアクションを起こしてくれるかもしれません。
しかしそれには、以下でお伝えする「Twitter運用で成果を出しやすい要素」に当てはまっている必要があると考えられます。
Twitter運用で成果を上げるには?
Twitterで成果を出すには、主に以下の要素が必要だと思います。
Twitter運用で成果を出しやすい要素
- 知名度がある
- 比較的大きな実績や経験がある
- 他のSNS等で成果をあげている
- 質の高いツイート(つぶやき)ができる
- 何らかの専門性が高い人や企業が運用している
- 何らかの大きな強みを持っている
- コミュニケーションが得意または好き
- コンセプトやテーマをしっかり決める
これらの中で3つ以上当てはまる場合、Twitterをビジネスとして活用してみるのもアリだと思います。
「他のSNS等で成果をあげている」という点ですが、これはすでにファンがいると考えられるため、Twitterを始めたばかりでもフォロワー数が増えやすいですし、成果に繋がりやすい可能性があります。
Twitterのフォロワーを増やすには?
フォロワーとは簡単にいうと「仲間」みたいなものです。
仲間の中にはあなたのファンもいるかもしれません。
Twitterでフォロワー数を増やすには、前述でお話した「Twitter運用で成果を出しやすい要素」を前提に、以下のことが必要です。
- 自分からフォローする
- 質の高いツイート(有益な情報など)をする
- 1日5~10回ほどのツイート(つぶやき)をする
- いいね、リプライ(リプ)、リツイート等をする
- インフルエンサーと絡む
- 企画に乗る、または企画を立てる
- プロフィールをしっかり作る
有益な情報を定期的につぶやき続けるのはけっこう大変・・
ツイート数も状況に応じて変える必要があります。(あまりにも多くつぶやくと、フォロワーさんに嫌われて解除されることも)
リプライとは
リプライとは、簡単にいうと相手のつぶやきに対して「答える」ことです。
例えば、「おはようございます!今日は良い天気ですね。」というツイート(つぶやき)に対して、「おはようございます。たしかに天気良いですよね。気持ちがイイです」というような返答(リプライ)をすることを言います。
リツイートとは
リツイートとは、気になったツイートを自分のタイムラインに流すことができます。
流すことで、フォロワーさんに共有することができます。
よく「Twitterで拡散された」など聞きますが、このリツイートが多くの人達に行われたということになります。
また、リツイートには「コメント付きリツイート」という機能もあります。
これはその名の通り、自身のコメントを入れた状態でリツイートをすることです。
インフルエンサーに絡むとどうなるのか
インフルエンサーとは、簡単にいうと有名人や知名度がある人ですね。
ツイートすることで、沢山の反応がもらえたり、大きな影響を与える人のことをいいます。
そういった人に、リプライやコメント付きリツイートなどをして絡むことで、「インプレッションやエンゲージメント率」を高めることができます。(インプレッションやエンゲージメントについては後述あり)
高まることで自身のプロフィールを見てもらえたり、フォロワーが増えやすい傾向にあります。
インフルエンサーからリプライなどもらえたら、効果倍増ですね。
Twitter上では何らかの企画が存在している
Twitter上では、日々何らかの企画がおこなわれています。
企画といっても様々で、企業が開催しているもの、個人が行っているものがあり、今回お話するのは個人向けのものです。
例えば、「フォロワーを増やすための企画」がブロガー界隈で多々あります。
主に以下のようなものです。
- フォローしてくれた人は、○○○をおこないます。
- フォロー、リツイートしてくれた人の中から抽選で○○○をおこないます。
- いいね、リプライをしてくれた人の中から抽選で、あなたのことをご紹介
など
少し補足しておくと、「3」の場合、開催者のフォロワー数が多ければ、紹介してもらうことであなたのことを知ってもらえますよね。
そして気になってくれたらフォローしてくれるかもしれません。
こういった企画に参加する、または開催することで、Twitter上で目に付きやすくなるため、フォロワーが増える可能性が高まります。
僕はこの手の企画は参加していませんが、企画を開催したことはあります。しかし、僕の場合は失敗に終わりました。
企画内容ももちろんあると思いますが、フォロワーの質も関係していたかもしれません。(後述にて説明)
プロフィールをしっかり作る
Twitterにはプロフィールを設定するエリアがあります。
主に以下のような設定が可能です。
- ヘッダー画像
- アイコン画像
- 名前
- 自己紹介
- ウェブサイト
など
上記の項目については、可能な限り設定しておくことをおすすめします。
また、設定する際のポイントとして、下記のことを意識しておいてください。
【アイコン画像】どんなアカウントを運用するかによって適宜設定
【名前】絡んでもらいやすいよう名前は入れたほうが良い
【自己紹介】どんなアカウントなのか、どんな情報を発信するのか、Twitter管理者の人柄など含めて、わかりやすく魅力的に記載する
【ウェブサイト】あればURLを設定する
プロフィールが疎かになっていると、どんな人がTwitterを運用しているかわかりづらくなるため、不信感を持たれフォローされにくい可能性があります。
フォロワーは数より質です
「Twitterのフォロワーが多いとすごい」「フォロワー数が多いとインフルエンサーに近づける」など、色々な考え方があります。
たしかに、フォロワーが500人いるのに対して、フォロワーが全くいない場合(仲間やファンが一人もいない)を比べると、前者のほうが自分がツイートした内容が見られる確率が高まります。
しかし、フォロワーが500人いたとしても、自分のツイートに対して何の反応もしてくれなかったらどうでしょうか?
実はTwitterでは、このような現象は意外と多いです。
500という数値は例として挙げていますが、僕がTwitter運用をする中で調査や検証(※1)をした結果、フォロワーが数百、数千いるのにも関わらず、反応がかなり薄いツイートはけっこうあります。(良くて、いいねが数個付く程度)
※1:ブロガー界隈。ターゲット層によっては異なる
なぜこれほどまでにツイートに反応されないのか
ここでいう反応は、いいねやリプライ、リツイートを指しますが、なぜ上記のような自体が起こってしまうのでしょうか。
主な理由は以下の点です。
- 単にフォロワーを増やしたいがために、相互フォローしている
- Twitterの特徴のひとつ
単にフォロワーを増やしたいがために、相互フォローしている
ビジネスとしてTwitterを利用しているユーザーは、当然ながら皆さんフォロワーを増やしたいわけです。(特に僕がターゲットとしていたブロガー界隈ではそうでした)
そして、そのためなら色んな企画に参加して、相互フォローでも何でもいいのでフォロワーを増やしている人が大半です。
ここで重要なのが、前半でお話した「Twitter運用で成果を出しやすい要素」です。
これに当てはまっていない場合、いくらフォロワー数を増やしても、ツイートの反応率は低くなります。
Twitterの特徴のひとつ
また、「Twitterの特徴のひとつ」でもあると個人的には感じています。
冒頭で「Twitterはビジネス向きではない」とお話しましたが、まさにその部分です。
Twitterの特徴として、やはり「ゆるい繋がり」がメインとなり、基本的にどんなことでも自由にツイート(つぶやく)することができます。
そしてTwitterを利用しているユーザーは、ツイートに対して共感をしてもらいたい心理が基本的にあり「知名度等がない限り、他人に興味を示さない」傾向にあります。
よく話題となるトレンドのツイートも、著名人や有名企業などに関する内容が多いですよね。
話題になっていれば、興味がなかった人も目に付くので、いいねやリツイートなどもされやすいわけです。
質の高いフォロワーを増やすには
質の高いフォロワーを増やすには、主に以下の点を気にかける必要があります。
- 自分がターゲットとする人の中でも、アクティブなユーザーを見つける
- 「1」に対して、いいね、リプライ、リツイート等をこまめに行う
- 「1」に対して、相互フォロー、あるいはフォローしてもらう
- 「3」に対して、有益な情報を届ける
- フォロー、フォロワーの関係になってからも、こまめに交流をはかる
簡単にいうと、Twitterを通して「自分が気になる相手とコミュニケーションをし続けていく」ということです。
継続的にコミュニケーションを取るには、ほぼ毎日ある一定の時間を確保しなければいけません。特にTwitter開始当初は、一日の大半を使うこともあるでしょう。
個人的には、Twitter担当者(専任者)が一人でもいないと、継続するには難しいと感じています。
反応されやすいツイートのやり方・コツ
Twitter初心者の中には「どんなツイートをしたら良いんだろう?」と悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
初めのうちは慣れるまで、「今日はこんなもの食べた」「こんなことがあってこう思った」など、どんなツイートでも良いと個人的には思います。
というのも、どんなツイートが共感されて「いいね、リプライ」などされるかわからないからです。
ちなみに僕が色々と調査したり、実際におこなってみた中で「反応されやすいと思ったツイートとコツ」は以下の通りです。
- 有益な情報をツイートする
- ポジティブなツイートをする
- 人となりがわかるツイートをする
- 見られやすい時間帯を狙ってツイートする
- 画像を付けてツイートをする
- ハッシュタグを付けてツイートをする
有益な情報は基本ベースにありますが、そればかりだと続けるのが大変ですし、面白みにかけるため、人となりがわかるようなツイートもたまにすると、思わぬところで親近感を抱いてくれる場合があります。
また、初めのうちはフォロワーも少ないと思うので「ハッシュタグ」を入れるようにします。入れない時に比べて反応率が高くなります。
ハッシュタグとは?
ハッシュタグとは、キーワードなどを分類するためのタグのことで「#○○○」と、頭にハッシュ記号を付けたものを言います。
例えば、以下イメージの赤枠エリアのようなものです。
この場合、ハッシュダグが4つ入っていますね。
ブロガー界隈をメインにTwitterを使用していたので、ブログ関係のハッシュタグが多いです。
自身がツイートする内容によって、ハッシュタグは変わってきます。
注意点としては、あまりハッシュタグを入れすぎないことです。
ツイートの文字数に対してのバランスを考慮しながら、適宜入れていきます。
何十個もハッシュタグを入れてしまうと、見る人によってはあまり良い印象を持たれないため、気をつける必要があります。
Twitterの管理におすすめのツールとは
Twitterを運用していると、「フォロー・フォロワー等の管理」が大変になってきます。
例えば、
フォロワー数が減ったけど、誰に解除されたんだろう?
と思ったときに、ひとつずつ目で確認するのは大変手間です。
(フォロワーが多いほど時間を費やしてしまう…)
そんな時におすすめなのが「SocialDog」というTwitterアカウント運用ツールです。
このツールを使うことで、以下のようなことがすぐにわかります。
- ファンになってくれている人
- フォローされていない人
- リツイートしてくれた人
- 非アクティブな人
- 相互フォローになっている人
- 最近フォローされた人
- フォローされていたのに、最近フォローを解除された人
このツールを使うことで、かなり効率的にTwitterが運用できています。
無料で使用できるので、気になる方はぜひ試してみてください。
僕がTwitter運用に時間を割かなくなった理由
このセクションでは、僕が実際にTwitterを運用したときのデータを参考にしながら解説していきたいと思います。
以下のイメージは、前述で紹介したTwitterアカウント運用ツール「SocialDog」のデータを一部抜粋したものです。
- Twitterアナリティクスより、視認性がありわかりやすかったためSocialDogのデータを掲載しています。
- SocialDogを使い始めたのが、6月に入ってからなのでそれ以前のデータは表示されていませんが、ご了承ください。
僕は、本格的にTwitterを運用し始めたのが2020年5月からで、約一ヶ月はそれなりに時間を設けて運用していました。
6月に入ってからは、ゆるい運用に切り替えて、中旬以降になると更にゆるくし徐々にツイート数を減らしていきました。
そして7月に入ってからは、週に数回程度しかツイートしていません。
「仕事が忙しくなり、Twitterにかけられる時間が作れない」という理由もありましたが、活動していた時期から殆ど使用しなくなった場合の検証を行いたかったからです。
すると、どうでしょう。
以下、イメージ画像の赤枠エリアをご覧ください。
6月中旬以降は、殆どTwitterを触っていませんでしたが、それでもフォロワーは減るどころか徐々にではありますが、増えていることがわかります。
もちろんツイートはしていないので、インプレッションやエンゲージメントは殆どありません。
- 【インプレッション】ユーザーがツイート(投稿)を見る機会がどのくらいあったか
- 【エンゲージメント】インプレッションに対して、何らかのアクションがあったか
しかし、フォロワー数だけみると「時間をかけて活動していた時期」と比べてさほど変わらない結果となりました。
んー…悩ましいですね。
もちろんTwitterに長期運用が不可欠なことは認識していますが、それでも日々忙しい中、頑張ってツイートを考えたり、いいねやリプライなどをしてフォロワーを増やそうとしていた時間はなんだったのか…
上記以外にも、僕がTwitter運用に時間を割かなくなった、主な理由は以下の通りです。
- フォロワーさんのツイートに対して、日々何らかのアクションを起こしていても、自分がツイート(企画等含む)した際に、フォロワーさんからは殆ど反応されない
僕は、気になるフォロワーさんに対しては、いいねもしますし、リプライもしたりします。
それはせっかくフォロー・フォロワーの関係になったなら、可能な限りコミュニケーションをTwitterの機能を通じて図りたいからです。
そうすることで、ただの相互フォローの関係から、より良い関係が築きやすいと思ったからです。
しかし実際は中々難しいですね…
もちろん、返報性の原理が働き反応を返してくれる優しいフォロワーさんはいます。
でもほんの一部で、大半は反応してくれません。
その理由は様々なことが考えられますが、主に以下の点になるかと思います。
- Twitterはゆるい繋がりから成り立っている
- Twitter運用で成果を出しやすい要素が欠けている
僕は、本記事でお話した「Twitter運用で成果を出しやすい要素」も踏まえ、現状「ブログで集客(コンテンツSEO)」に時間をかけたほうが良いと判断し、Twitterはゆるく運用するスタンスに切り替えました。
Twitter集客の本質とは
Twitterを活用することで、集客に繋がり売上(収益)や成果を出すことができるのか?
僕は下記のように考えています。
Twitterの特性を踏まえた上で、質の良いフォロワーと、ある一定のフォロワー数がいれば、Twitter経由でも成果は出せるが、あくまで集客する上でのひとつの方法であり、ブランディング(知名度等含む)を高める手段としても用いることができる。
Twitter上で拡散され、知名度が上がることで、運営している自社サイト・ブログ・ECサイトなどもユーザーに閲覧される機会が増えてきます。
見た人の中には、自分のブログやメディアで紹介してくれるかもしれません。
そうなると、被リンクやサイテーション(※2)がGoogleに評価されてSEO効果に繋がります。
SEOで検索結果の順位が上がれば、より見込み客やエンドユーザーを自社ホームページ等に集客することができるため、結果的に売上や成果に繋がります。
端的にいうと、Twitter経由での直接的な利益には限界があると思うので、伏線的なSEOを狙いそこからさらなる利益に繋げよう、というお話です。
Twitterのみで集客や収益を得れたとしても、それは一時的なものだったりするので、別のSNSや媒体を同時に運用するべきです。
そういった意味では、ブログやメディアなどを育てておくことは、SEOの基盤にもなるのでバランスを考えながら力を入れておきたいですね。
ブログで中々成果が出ないという方は、以下のページをご参考にしてください。